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【活動報告】9月研修会 法務省見学

 927日、9月研修会を実施しました。今回は、法務省見学として、職員の方に法務省や関係機関の職務についてご解説いただくとともに、キャピックショップや法務史料展示室をご案内いただきました。

 

今回の研修会では、職員の方から直接、法務省や関係機関の役割についてご教示いただきました。更生保護事業と関わりの深い、保護局や矯正局の職務のみならず、法務省が担う、幅広い、様々な役割についても知ることができました。会員からの質問にもお答えいただき、更生保護事業や法務省の職務・役割についての理解をより一層深めることができたと思います。

キャピックショップは、日本各地の刑務所で受刑者が作成した製品を販売するお店です。刑務所等の刑事施設では、受刑者の社会復帰準備、職業的技能向上を目的として、木工や印刷、洋裁、金属、革工等の刑務作業を実施しています。これらの刑務所作業製品はCAPIC(Correctional Association Prison Industry Cooperation)製品として販売され、その売り上げの一部は犯罪被害者支援団体の活動助成にも活用されています。

法務史料展示室には、「司法の近代化」に関する史料が展示されています。今回は、展示室職員の方に解説していただき、明治維新から現代に至る近代司法の形成過程について学習させていただくことができしました。また、展示室のある法務省赤れんが棟は、1895年に旧司法省庁舎として竣工した歴史的な建造物で、国の重要文化財に指定されています。関東大震災や空襲を乗り越え、平成6年の復元・改修工事を経て、創建当時の姿を今に伝えています。


今回の法務省見学では、更生保護事業を法制度面から支える法務省の役割や、法の重要性を改めて認識することができました。弊会では、今後もこのような研修会の実施を通じて、会員の刑事司法と犯罪防止への理解増進に努めてまいります。